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- 「嫌われる勇気」ってどんな本?
- 「嫌われる勇気」って誰が書いているの?
- 人生って変えることができるの?
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この記事でこういった疑問に答えます。
[st-kaiwa1 r]「嫌われる勇気」は日本人でアドラー心理学を研究している岸見氏によって書かれています。また僕自身も年間3,000件のカウンセリングを行っており、このアドラー心理学の理論に基づいて実践してます。[/st-kaiwa1]
「嫌われる勇気」について
ダイヤモンド社から2013年12月12日に出版。
著者
[st-mybox title=”岸見一郎氏について” fontawesome=”fa-file-text-o” color=”#727272″ bordercolor=”#f3f3f3″ bgcolor=”” borderwidth=”3″ borderradius=”5″ titleweight=”bold” title_bordercolor=”#757575″ fontsize=”” myclass=”st-mybox-class st-title-under” margin=”25px 0 25px 0″]
哲学者。1989年からアドラー心理学を研究をしている。多くの”青年”のカウンセリングを行ない、日本アドラー心理学会認定カウンセラー、顧問をつとめている。
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[st-mybox title=”古賀史健氏について” fontawesome=”fa-file-text-o” color=”#727272″ bordercolor=”#f3f3f3″ bgcolor=”” borderwidth=”3″ borderradius=”5″ titleweight=”bold” title_bordercolor=”#757575″ fontsize=”” myclass=”st-mybox-class st-title-under” margin=”25px 0 25px 0″]
フリーランスライター。20代の終わりにアドラー心理学と出会い、常識を覆すその思想に衝撃を受ける。何年にも渡り岸見氏を訪ね、アドラー心理学の本質について聞き出し、本書を対話論(ギリシア哲学の古典的方法)へ落とし込んだ。
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[st-mybox title=”参考:アルフレッド・アドラーについて” fontawesome=”fa-file-text-o” color=”#ff8484″ bordercolor=”#ffc1c1″ bgcolor=”#ffc1c1″ borderwidth=”0″ borderradius=”5″ titleweight=”bold” fontsize=”” myclass=”st-mybox-class” margin=”25px 0 25px 0″]
フロイト、ユングと並ぶ『心理学三大巨匠』の一人。日本では無名に近いが、欧米では絶大な支持を誇るアドラー心理学は多くの自己啓発書の源流ともなっている。
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アドラー心理学を引用している自己啓発書
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- 『人を動かす』デール・カーネギー
- 『7つの習慣』スティーブン・コヴィー 他
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アドラーの考えは非常にシンプルで当たり前のことしか書かれておらず、当たり前のことであるがゆえ引用されてにくい面があります。
『どうすれば人は幸せに生きることができるか』という哲学的な問いに、きわめてシンプルかつ具体的な”答え”を「嫌われる勇気」では提示してます。
「嫌われる勇気」は、アドラー心理学の第一人者である岸見一郎氏とライターの古賀史健氏がタッグを組み、哲学者と青年の対話篇形式でアドラーの思想を書き連ねてます。
「嫌われる勇気」の目次
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第1夜:トラウマを否定せよ
第2夜:すべての悩みは対人関係
第3夜:他社の課題を切り捨てる
第4夜:世界の中心はどこにあるか
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「嫌われる勇気」:アドラー心理学の考え方
トラウマは存在しない
アルフレッド・アドラーは「トラウマは存在しない」とはっきりと言い切ってます。
トラウマとは「過去の出来事によって、今もあることに苦しんでいる」という、過去の出来事によって起こされた心の傷とも言われるものです。
例えば「小さい頃にお父さんに怒られることが多かったから、大人になった今も男性と話せない」、こういう女性がいたとします。
もちろん小さい頃の影響がまったくないとアドラーは言っていませんが、大人になった今も男性と話せないのは「不安」があるから話せないのであって、過去のトラウマが原因ではないとアドラーは「トラウマの存在を否定」してます。
アドラーは「原因」に注目するのではなく「目的」に注目する目的論で論じてます。
[st-mybox title=”目的論とは” fontawesome=”fa-file-text-o” color=”#727272″ bordercolor=”#f3f3f3″ bgcolor=”” borderwidth=”3″ borderradius=”5″ titleweight=”bold” title_bordercolor=”#757575″ fontsize=”” myclass=”st-mybox-class st-title-under” margin=”25px 0 25px 0″]
過去の原因によって決められるのではなく、未来の目的によって人の行動は決められるという考え方
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すべての悩みは人間関係によるもの
アドラーは「人間の悩みは、すべて対人関係である」と言ってます。
「宇宙の中で、ただひとりで生きていたら悩みはない」とも言っていますが、どうでしょうか?
真理をついていると思います。
他人がいるため、自分の見た目や考え方などを他人と比較し、優位に立とうとしたりして、悩みが生まれてくると言ってます。
ここで大事なのは悩んではいけないと言っているわけではないです。
悩みに気づき、その後、自分はどうするのか、そこが大事とアドラーは教えてくれます。
他人の課題と自分の課題を切り分ける「課題の分離」
老若男女問わず、他人と自分の課題を混ぜてはいけないという考えです。
物事・課題が起きた時に『この課題は誰のものか』、ここが重要と言ってます。
そして、他人の課題に、自分が土足で踏み込むことも慎むようにともアドラーは言ってます。
例えば、子供が遊んでばかりで勉強しない。親はよかれと思って子供に勉強を促しますが、子供はいうことを聞きません。
では、なぜ親は子供に勉強しなさいというのでしょうか。本当に子供のことを思って言っているのでしょうか?例えば勉強ができることで周りの親に何か言われないと、親自身の欲求を満たすための行動ではないでしょうか。
つきつめると勉強をしなくて将来困るのは子供自身です。これは子供の課題であり、親である自分の課題ではありません。
アドラー心理学では「課題の分離」と呼ばれてます。
課題の分離は対人関係の悩みでしばしばみられます。
人間関係の目標は「共同体感覚」
対人関係って難しいと思いませんか?
アドラーはここにも答えを提示してます。
「共同体感覚」と呼ばれるものです。
「共同体感覚」とは、他人との関係で「自分は誰かの役に立っている」と思えることです。
ここでポイントなのは他人がそう思うのではなく、自分自身が「自分は誰かの役に立っている」と思えることです。
こう思えることで自分自身の価値、居場所が作られることになります。結果、他人とのおかしな軋轢が減っていき、対人関係が良いものに変化していきます。
そして、自分自身にも幸せを感じることが、人生が幸福へとつながっていきます。
「いま、ここ」を真剣に生きること
「嫌われる勇気」の最終章で幸福とは何かについて書かれてます。
『幸福とは、貢献感である』と断言されてます。
この貢献も自分自身が感じられていることが大切です。
過去に固執せず、過度に未来を怯えず、「いま、ここ」を真剣に、他者貢献のために生きることが幸せにつながる、とアドラーは言っています。
まとめ
当たり前のことを当たり前に教えてくれるアルフレッド・アドラーのアドラー心理学。
当たり前過ぎることから、実行することが難しい面もあると思います。
「嫌われる勇気」では、アドラー心理学をわかりやすく説明してくれてます。
自分を変えたい、でも、なかなか変われない。
まずは変わりたい気持ち、変われないことに気づくことが大切です。
そこでもし本当に変わりたいと思っているなら、その時点で自分自身が変えることをできる部分を見つけだし、そこから変えていくことが人生を変える道につながっていきます。
世の中より1世紀早すぎたといわれるアドラーの理論
現代はものすごいスピードで変化してます。そろそろ人類はアドラーの理論を受け入れないといけない時が来ている気がします。
僕のTwitterでもアドラーの考えを発信してます。
[st-kaiwa1]Twitterは(@KMCN77)です。[/st-kaiwa1]
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